新潟市長「長谷川義明」大激突50分!

インタビュー 植野勝人/木本博子/江口歩

12月15日15:00〜15:50新潟市役所本館市長室の隣の小綺麗な応接室にて

 

小紙前号の「次号予告」で江口の口からぽろりと出た「市長に会う」という言葉がなんと・・・。やばい。編集員は各々、市長に本当に訊ねたいことがあるのだろうか?その質問は市長でなきゃダメ!という必然性はあるのだろうか?などと周囲にいわれ、編集員も内心不安になりながらも、市長はもちろんのこと青少年課の皆さんと秘書課の皆さんのご協力により、この度のインタビューが実現してしまった。そして雅な応接室ににこやかな笑顔で長谷川市長は登場した。

 

イナゴ、都市計画、バレーボール、日本酒

市長 やあ、ようこそ。
編集員 よろしくお願いします。
植野 では、さっそく。今回成人式号ということですので、二十歳やその頃に考えていたこと、ボクなんかは今25歳でたわいもないことを考えているのですが、長谷川市長がその頃考えていたこと、活動していたことをまずお訊きしたいのですが。
市長 それこそ、他愛のないことやっていたと思うけど(笑)、学生時代ですよねハタチ前後って。僕は京都にいました、家族から離れて単身で。建築学科にいましたので、私はまちづくり、都市計画、そういうことに憧れていたんです。私も生まれてから新潟市にいたわけですが、当時柏崎で大火がありまして、その復興の計画っていうのが、雑誌に出たことがあって、高校生の時に。そこで、こういう仕事をする分野もあるのか、なんかおもしろいな!そんな感じをもったんですよ。ですから、そういう分野に進んでいたわけです。 
 まじめな話はそういうことなんですが、実際私は、バレーボールをやっていました、高校時代から。高校時代、国体選手ですよ。
編集員 ひえー。
市長 県代表で国体に出てね。しかも二勝したんですよ。
江口 じゃー、モテたんでしょうねー。
市長 その頃はまだね、男性と女性の高校生が話をするなんてなかったですよ。残念ながら男子校と女子校が別れてましたからね。
江口 硬派な時代だったんですね。
市長 そして、すぐ大学入ったら運動部入れ!って言われて運動部入っちゃったんですよ。大学も結局バレーボールを続けて、卒業の時キャプテンやったんですよ。だから体は随分鍛えてもらったなって思います。あとは・・・、学生時代なんで、集まれば飲んで話してましたね。
江口 結構イケる口なんですか?
市長 ずいぶんね・・・(笑)。
木本 日本酒ですか。
市長 もちろん、日本酒です。がぶがふ飲んで、頭が痛くなりましてね、歌なんかも歌って・・・、青い「ゲイジュツロン」など飲みながらやっていたわけです、建築の学生でしたから。

という感じで引き続き当時の等身大の姿を語って頂きました。

「どうして俺の家の前の下水道工事は遅いんだ!」

植野 市長は議会やイベントの参加以外で、日常的な仕事はどのようなものをしていめのですか?
木本

 

私が聞くところによると、ほとんどお休みもないほど、毎日用事があられて、書類をさばいたりする仕事もあると思うのですが、目に見えないじゃないですか。テレビや新聞でわかる仕事だけじゃなく、その他にどのような仕事をしているのかってことなんですけど。
市長 大変いい質問ですね。いままでそういうこと訊かれたことないですね。
江口 本来なら、「今週の市長」っていうのを毎週毎週書いていこうと思っているんですけど・・・。
植野 毎週発行してないじゃないですか!
木本 芸能人の一日みたいなのたまにテレビでやってるじゃないですか、そういうのがわかれば、と思ったんですけど、そこまでいかなくても、普段だいたいどんなことをやっているのか、しているんだよっていうのがあれば・・・。
市長 それをわかりやすく言えば・・・。現在市役所の中には百二十くらい課があります。それぞれの課が大きな仕事をしているわけ。例えば、青少年課長さんのところでは、いろんな仕事をやっていますよね。青少年育成からはじまって、さまざまありますよね。そういう、それぞれの仕事について、相談をするんですよ。「今度こういう仕事をやったらどうだ!」「あの仕事は、どういう段階まできているのか?うまくいっているのか?」例えば今、島見浜でキャンプ場つくってるんです。ぜひ子供たちに、小学校時代に必ず共同でのキャンプ生活をさせよう!ということでつくっているわけです。土地を確保してね、テント村をつくっているわけですよ。平成10年にオープンします。そういうものについて水道はいるだろうか?下水道はいるだろうか?洗い場はどうしようか?台風が来たら避難所の施設がいるんじゃないか?いろんな段階でそれぞれ議論をしている。車を入れるようにするのか?じゃあ駐車場はどうしようか?それにどうやって子供たちを参加させて行くのか?・・・。要するに皆さんを取り巻いてる政策、新潟市がやる政策の、それぞれの課が担当していることについて、どうやって仕事を進めていったらいいかっていうことを相談している。政策の討議をしている。
木本 百二十ですか?
江口 そんなにあったら大変ですねー。
市長 大変ですよ。だからね、私は枕元にメモ用紙を置いてあるんですよ。寝てるときに、いいアイデアが浮かぶことが結構あるんですよ。
植野  作家さんがよくいいますよね。寝る間際にいいアイデアがフッと浮かぶって。
市長 そうそうそう。それをね、必ずメモをして、寝るんですよ。で、翌朝起きてメモを見て、ああそうだったなって。メモしないと忘れちゃうんだよね。
江口 基本的に、生活は規則正しいんですか?
市長 私は規則正しい。
江口 夜も眠れないほど忙しいってわけじゃ・・・。
市長 そんなことはない。メモをすると安心して寝ちゃう。で、翌日メモを持ってきて、すぐ朝、課長を呼ぶわけだ。「これどうだ?」って。
木本 百二十も課があって、その中でひとつの政策について幾つもの課が関わって、その政策について相談してもらったり・・・。
市長 そうそう、みんな集まってもらってね。これはあなたの課がこういうことをやって、あんたの課とこういうことをあの課と合わせてやったらどうだ?とか、そういうようなことまでね、議論するわけ。そのほかはもちろん、ハンコ押す仕事もありますよ。だから、それはもうたいへん忙しいです。
木本 それこそ、一日なんてあっという間ですね。
市長  あっと言う間ですよ。そいで、あとは講演を頼まれて、講演にでます。それは市役所の行政を広報するという意味で非常に大事なことだと考えていますから、いろんなグループのところに行って、市政の状況についての報告をします。そうすると、その後お酒入っちゃうでしょ。(笑)懇談会でお酒飲んでるうちに皆さんから、市の行政に何らかの注文があります。市長の顔見たら、これ言いたい!って人いますからね。そうするとその話を聞いて、お酒飲んだときもちゃんとあとでメモするんですよ。あ、今日はこういう話があった、とか。
江口 きついことも言われるんじゃないですか。
市長 そうそう。(笑)
江口 それこそ、家の前の舗装直してくれ!とかのレベルまであるでしょ。
市長 そうそう、どうして俺の家の前の下水工事は遅いんだ!とか(笑)。
江口 そんなことまでいちいち言われてストレス溜まらないんですか?
市長 ちゃんとお答えしますよ。すぐ、どうしてあそこはダメなんだって確認をする、担当の課長さんに。納得すれば、ああそうなのか、と。それで、こういうことですよって返事をする。納得しなければ、何とかならないか!って、やっていくわけですよ。
江口 市長は怒ることはあるんですか?
市長 もちろんあるよ。(同席した青少年課の松岡課長に向かって)だいぶ怒られたよね。
課長 アハハハ(笑)。
木本 私ら市民は結構理不尽なこと言うじゃないですか。自分のことしか考えてないようなことを平気で言うと思うんですが、そういう時は「コンチクショウ!」とか思ったりしないんですか?
市長 「コンチクショウ」とは思いませんけど、いや、でもね、いろんな意見があるなって理解するのは大切なことだって思いますよ。そいでね、対立する意見があるということはね、それを乗り越える次のステップの考えがあるはずだ!と。そういう刺激として受け取る。対立は必要なことなんですよ。三十年四十年連れ添った夫婦でも毎日けんかがあるんですよ。そのぐらい人間っていうのはいろいろな考えがあって、自分自身も変わるし、他の人も変わる。対立っていうのは大事なんですよ。
木本 なにか起こったときはそれを解決するための、次の何かを探すために頭を切り換えて行かなきゃダメなんですよね。
市長 そりゃそうだ、その頭の切り換えは大事ですよね。ちょっとした瞬間に、パッと切り換えられるかですよね。
植野 人生のアイデアがたっぷりのインタビューになってますね。
市長 (笑)。
江口 読者にわかりやすく翻訳して伝えてあげないといけませんね。

お天気が先にあって、それに合わせて生活する・・・。

市長 青年ネットワークは日本海夕日クルージングやってますよね。毎年メンバーは変わりながら、続けてるってことは大事ですからね。そいでね、夕日の見えない年があるじゃないですか。あれはね、僕はすばらしいことだと思っているんですよ。つまり、お天気っていうのは、人間の都合じゃないんだから、お天気が先にあって、それに合わせて人間が生活をする。だから、お天気を恨むんじゃないんだよね。あっ、そういうものなのか!っと。
植野  大自然とはそういうことなのか!ということを知るための夕日クルージングでもあると。
市長 そうそうそう。
江口 大枠を捉えていますねー。俺らの税金返せ!っていうレベルじゃなくて。これは大きく書いておきます。
市長 お天気が悪くて、夕日が見えなければ、0点だ。じゃなくて、それに合わせていろいろな企画を用意しておけばいいわけだからね。夕日見えない時用の特別な企画とかね。

以上 「ネットワーク通信」その21より抜粋。その他語って頂いたことはまだまだあります。
ぜひ「ネットワーク通信」をお読みください!

      

惚れたぜ!市長  植野勝人

 全方向型秀才タイプの人間にあまり会ったことがない。ここで学歴を持ち出すのもちょっとバカだけど、京大、東大出身者って今俺の周りにはいない。東大出身なら、学生の頃教わった教授たちが思い出されるが、京都大学出身者は初会話だったかもしれない。そんなことを考えてしまうほど、50分間お会いした感じでは、長谷川市長は全方向型秀才タイプに感じられた。会う前は、予想もつかないほど、あたま理知的な人だったらどうしよう?って、ハッキリ言って怖かったけど。実際は温和で、情が深く、頭脳明晰でアイデアマン。そいで、幼い頃食べたイナゴのジャンプ力を持つバレーボーラー。俺は人間に惚れやすい人間だけど、長谷川勝も例にもれず、惚れたぜ。なにより、「自分自身をよく知っている」という点に俺は惚れたね。市政のことあんまり分からないけど、独断で「この人が市長なら大丈夫だ」と思った。いや、こんな人が市長であることを市民として誇りに思ったね。
 ひとつだけ、残念だったのは、事前の準備不足で、市長に褒められる程の質問や意見ができなかったことだ。それと、市長をインタビューしてわかったことがある、それは俺は市長の才能と育った環境、出会った人々、そして肩書きに嫉妬しているんじゃないかー?ってこと。