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日都青2012太田大会

21世紀を考える全国青少年体験活動シンポジウム

第2分科会 「Back to the future ~古を知り、今に学び、未来に伝えよう~」


科学の発展した現代社会において、私たちは一体何を感じ、学び、伝えていくべきなのでしょうか。近年、「古き良き」という言葉を多く耳にしますが、この分科会で散策するみどり市は、「古き良き」文化を大切に守り伝えている街です。全国的にも名高い岩宿遺跡はもちろん、国内有数の余興場や。伝統ある酒蔵や醤油蔵から多く学び、これからの「良き」に繋げませんか?


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【目次】

  ■岩宿遺跡
  ■岩宿博物館
  ■ちょっと休憩
  ■蔵の街 大間々散策
  ■旧野口材木店見学
  ■高津戸峡遊歩道散策
  ■まとめ


■岩宿遺跡・岩宿博物館見学


■岩宿遺跡
ついにやってきました!
歴史好きなら一度は自分の眼で見ておきたいところ…岩宿遺跡!
ここは「旧石器時代の発見」となった舞台です。
旧石器時代、つまり縄文時代以前は「ない」とされていた当時(1946年)、
相沢忠洋という考古学者が、遺跡などあるはずがないといわれていた赤土のなかから石器を発見します。
その赤土というのがこの切り通し。「岩宿遺跡」と刻まれた碑が立っています。
今は石が積まれていますが…
本来はこんな感じ。きれいな層になっています。
しかし、こんなところからよく石器を見つけたものだ…
「日本にも旧石器文化があった」という大発見をした相沢氏。
しかしかなしいことにその発見はなかなか認められず、大変な苦労を余儀なくされます。
説明をしようと東京の大学まで9時間も自転車をこいで行ったのに、門前払いとか…!(ひどい)
それでも伝え続けようとする相沢氏の情熱に打たれます。
(当時は考古学に対する理解も薄かったとガイドさんからきき、
「奥さんも大変だったろうな~」とは参加者(女性)のつぶやき。)
碑から道路を挟んで反対側にそんな相沢氏の像が。
本を読んでいるのではありません。石器を持っています。

■岩宿博物館
相沢氏の発見を機に、岩宿以外でも遺跡が見つかっていきました。
当博物館は、岩宿遺跡のみならず、ほかの遺跡や石器など全国を網羅した展示内容で、
「旧石器時代」について俯瞰的に学ぶことができます。
石器の数々はもちろん、石器の作りかた・使いかた、石器文化の地域性について、
知ることができました。
それにしてもガイドさんの説明がとってもわかりやすい!
この遺跡を愛していることが伝わってきて、ますます楽しくなります。

■ちょっと休憩
「やまもと屋さん」でお昼をいただきました。カレーうどんです。
大変アットホームな、というかほぼお宅におじゃましたような感じ。
お店の方の心遣いに、身も心もぽかぽか。こんな大行列になるのも頷けます。


■蔵の街 大間々散策


次の舞台は大間々町。
ここは扇状地のため地下水位が低く、水を得ることが大変だったそうです。
そのため、街並みは蔵・蔵・蔵。

■旧野口材木店見学
ご厚意で見せていただいた、旧野口材木店さん。
間口は狭く、奥へ奥へと長―く敷地が続いています。
なかには奥さまがいらして、ていねいに挨拶をくださいました。
昔の様子をこうして遺し、伝えようとされている…
本当にご厚意なのだと改めてかみしめました。

■高津戸峡遊歩道散策
大間々の「間々」とは崖のことだそうです。
「崖」を実感できるスポット高津戸峡は渡良瀬川の中流に位置します。
遊歩道が整備されていますが…
結構なアップダウンで筋肉痛に。
ポットホール(石が自然と削られてまるくなったもの)。時の集積を感じます。
高津戸峡を歩き終えた一行が立ち寄った、はね瀧道了尊。
子どものねじれた心を立ち直らせるご利益があるといい、
「すなをなれかし」と脇の碑に刻まれています。

■岡直三郎商店見学
地下水位が低く、井戸を掘ることが大変だった(=ものすごーくお金がかかる)大間々。
この醤油屋さんは地域の方のために井戸を掘りました。その名も三方よしの井戸。
商売人の器量を感じました。
ちなみに…大火に見舞われたときには水のかわりに醤油を使ったとうエピソードもあるそうで。
写真は見せていただいた醤油蔵。


■まとめ


「守り、伝えることの大切さ」

博物館内で≫
「守る」ことと「伝える」ことの両立の難しさ――たとえば博物館の展示物。伝えるためには公開が必要だが、公開すれば保存しているときよりも傷みが激しくなってしまう。しかし伝えなければ守ることはできない――との館長のお話が印象的でした。

大間々町で≫
ご厚意で見せていただいたところや、「伝える」べく整備されているところ…昔のままに維持管理したり、公開したりすることは想像を超える大変さがあると思われます。根底にある、心のあたたかさや情熱を感じました。

ガイドさんから≫
岩宿遺跡をはじめ、このまちを心から愛していること、訪れる人との出会いを大切にされていること。その姿に最も感銘を受けました。

◎私も「守り、伝える」ために、新潟についてもっと学び、好きになること。出会いやつながりを大切にしたい。と思っています。


情報リンク

岩宿遺跡・岩宿博物館
やまもと屋
高津戸峡遊歩道
岡直三郎商店


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