第5分科会「九州の小京都巡り〜小村寿太郎と背くらべ♪〜」
高橋 梓
私が参加した分科会は「九州の小京都巡り〜小村寿太郎と背くらべ♪〜」
ということで,城下町であった飫肥(おび)の街歩きをしてきました。
飫肥に向かうまでの道沿いには,「鬼の洗濯板」といわれるギザギザとして
本当に洗濯板のような特徴的な岩浜や,「フェニックス」という名前の
南国ムード満点な植物が並びとっても綺麗でした。
飫肥ではまずポーツマス条約を締結した小村寿太郎の記念館へ。
小村の青少年へ向けた,「正直であれ」,「私が学生に望むことは
『誠』である。」という言葉が青年活動をしている自分たちにも
当てはまるのではないかと,大変感銘を受けました。
それから藩主の住居であった豫章(よしょう)館や飫肥城歴史資料館,
旧藩校振徳堂などたくさんの見所をボランティアガイドの方に案内して
いただきました。飫肥には他にもボランティアガイドの方が大勢
いらっしゃって,飫肥のボランティア制度のよさや意識に感心しました。
午後からは日南地方に伝わる四半的という,的までの距離が四間半,
弓矢の長さが四尺半,的の大きさが四寸半の弓競技を体験したり,
飫肥の街を散策しました。
大変印象的だったのが,飫肥の大通りには地上に電線がなく,地下に
電線を張り巡らせているために非常に景観が良かったことです。
また鯉の放流や,白や茶を基調とした日本家屋で統一された街なみも
大変美しいものでした。
これは「自分たちの町は自分たちの手で」と地域の方たちが,
昭和47年に「本町研究会」を発足し,まちづくりに取り組んできた
たまものなのだそうです。
自分たちの街に誇りをもち,自分たちの手で街を良くしようという
その心意気に心が打たれ,「自分の住む新潟の街はどうだろう?」
と深く考えさせられました。
また飫肥には「飫肥天」という黒砂糖を入れた甘いさつまあげの
ような名物や,「厚焼き卵」という炭火でじっくり焼き上げた,
プリンのような面白い食感の名物もあり,皆で楽しく堪能して
きました。
夜からの分科会ごとでの打ち上げでは各自の活動を紹介しあったり,
活動していく上での悩みを相談しあえ,時間があっという間に
過ぎてしまいました。
分科会を通して感じたこと,考えたことをこれからの活動にうまく
活かしていきたいと思います。