第七分科会 日向古代史を学ぶ 〜レッツお墓参り!!!〜

菅真理子

 

第七分科会では、西都原古墳群を訪ね、西都原考古博物館を見学、古代生活体験館にて勾玉を作りました。

 

―日程―

○西都原古墳群見学

男狭穂塚、女狭穂塚

鬼の窟古墳

13号墳

酒元ノ上覆屋

○西都原考古博物館見学

○勾玉作り

 

西都原古墳群見学

[こんなにたくさんの古墳!]

西都原古墳群へと移動するバスの窓から見えるぽこぽことした小山はすべて古墳! こんなにたくさんの古墳を一度に見たのは初めてで、窓にはりつくようにして古墳をながめます。

バスを降りてガイドさんから古墳の基礎事項を教えてもらい、最初に訪ねた古墳は男狭穂塚(おさほづか)女狭穂塚(めさほづか)。この古墳は先ほど車内から見た古墳とは少し趣が異なっていました。斜面には木が生えていて一見森のよう。男狭穂塚はニニギノミコト、女狭穂塚はコノハナサクヤヒメの御陵との説があるものの、中をあらためることは許されていない、とガイドさんからの説明が。確証の得られない話とは知りつつも、古代ロマンにひたります。

写真1 解像度サゲ

 

 

 

 

 

 

 

(写真1)石碑をよく見ると「西都原古墳群」との文字が刻まれています

写真2 解像度サゲ

(写真2)写真中央に点在する凸部分が古墳

 

[古墳の中に…!]

次に訪れた鬼の窟古墳は、石室を持った古墳。なんとこの石室には入ることができます。この古墳には、コノハナサクヤヒメを嫁にしようとした鬼が一夜で作り上げた、という伝説があるそう。これまた古代ロマンなお話です。

そして13号墳。こちらも中に入らせてもらうことができました。中は静かで湿度が高く、しっとりとした印象。レプリカで古墳内部を再現してあり、葬られた人の気分というか厳かな気持ちに。

酒元ノ上覆屋、こちらで見られる古墳の中には、実際に埋葬された人の骨がありました。これがお墓なのだということが急に身に迫ってきます。この骨の人、どんな人だったのだろう。どんな生活をしていたのだろう。ぽこぽこと小山のようにたくさんある古墳、歴史の教科書に載っていたものという遠い存在が、少し身近なものに思えてきました。

写真3 解像度サゲ

写真313号墳

 

 

西都原考古博物館見学

[博物館で時の流れを感じる!]

シラス台地の形成からたどる歴史。自分たちのルーツに思いを馳せる…。博物館内の展示物の中には実際に触れることができるものも多々あり、時の流れを文字通り肌で感じることができました。

館内を案内してくださったのは、西都原考古博物館のボランティアガイドさん。私たちの質問にも丁寧に答えてくださいました。この博物館はなんと入場料が無料。こんなにすばらしい知の施設を無料で利用できるってすばらしい。

 

勾玉作り

[四角い石を!]

砥石を使って、古代の装飾品・勾玉にします! 二時間かけての大仕事! 「思いをこめて作ってくださいね」との言葉をうけ、皆いい勾玉をつくろうと必死。研いで、磨いて…それぞれの大切な勾玉が完成しました!!

 

 

感想

サル

 古墳を愛するスタッフの方々やガイドさんに出会い、地元の財産・いいものについて知り、語り、伝えることができるのっていいな、と感じました。新潟にもいいものやいいところがたくさんあるはず! もっと勉強せねば、そしてネットワークを通じて発信をしていけたらいいな、という刺激をもらいました。