第四分科会 現在と過去との対話〜青年による歴史しゃべり場〜

村 木 佳 奈

 

 第四分科会では、流通科学大学教授の長山雅一先生を助言者に迎え、参加者の歴史に対する認識を意見交換し合い、歴史を学ぶ意義、そしてどうすれば歴史を未来へ伝えていくことができるのかを考えていきました。

 

 当日スケジュール

 1 自己紹介

 2 歴史に関する討論

   @ 歴史との関わり方

     歴史と触れる機会、歴史の好き嫌い、好きな偉人とその理由等

   A 具体例の紹介

     海外の事例から、難波宮等

   B 歴史を学ぶ意義

   C 平野区の事例から

     それぞれの地域の取り組み

   E 理想の社会

   F 私たちにできること

 3 難波宮跡見学

 4 大阪歴史博物館見学

 

 それほど歴史に詳しくはなかった私ですが、歴史が好きで、歴史認識を確かなものにしたいと思い、この分科会に参加しました。

 

 参加者の簡単な自己紹介のあと、一人ひとりの歴史に対する思いや歴史認識、歴史上の好きな偉人などについて話合いました。

 好きな偉人も一人ひとり違い、歴史認識も違いました。

 歴史好きな人が多く、卑弥呼が亡くなったのは皆既月食の年であったことから殺されたのではないかということや、日本をはじめアジアの国々は政治都市のため役目が終ると廃墟になるが、ヨーロッパは商業都市なのでその後も都市として残っていたことなど、興味深く、私が知らなかった話もたくさん聞くことができました。

 

 その後、アンコールワット、フィレンツェ、ヌビアなどの世界遺産や難波宮、鞆の浦など日本の事例から、歴史的遺産にどのような問題点が浮上しているかを知り、歴史的建築物と共存する街づくりをしている大阪市平野区の事例から、歴史を残した街づくりをどう考えるか、またどうしていくべきかについて話合いました。

 

 午後からは、難波宮研究の第一人者故山根徳太郎氏の教え子である長山先生のガイドにより、難波宮跡地の見学に出かけました。

 難波宮が発見された経緯、どこにどのように都があったかなど、実際の難波宮跡にて詳しい説明をして頂きました。現在は近代的なビルに囲まれていますが、昔ここが都であったかと思うと、胸躍りました。

 

   

 難波宮遺跡:大極殿の支柱等を再現(公園内)    分科会参加者のみなさんの見学の様子

 

 分科会の最後には大阪歴史博物館へ。

 時間があまりなかったので、主に10階の難波宮の時代のフロアの見学をしました。難波宮の研究者である長山先生に解説をして頂きながら見学できたので、とても有意義な見学となりました。難波宮の再現がフロア内にされており、実際に難波宮に入り込んだような感覚が味わえました。

 また機会があれば、他の時代のフロアや地下の難波宮発掘調査の現場を見に行きたいと思います。

 

 今回この分科会に参加し、難波宮に詳しくなれたこと、たくさんの人と歴史について語り合えたことはとても勉強になりました。また、その歴史をどう残してこれから街づくりをしていくかという大きな課題を見つけることができました。

 もっと活気ある、そして魅力的な新潟にするために、過去の先輩方の遺産を大切にしながら、私たちは行動していかなくてはならないと改めて感じました。

 

〜追記〜

 この分科会で歴史について話し合う場を設けようと、Nittoxi内に「The History Talk」を開設!興味のある方は是非参加してくださいね(^^)ノ

 

 

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