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日都青2011神戸大会

21世紀を考える全国青少年体験活動シンポジウム

日都青 神戸大会


第2分科会「山 ~山活deござる!山の神様に会いに行こうや!~」

六甲山系のひとつの再度山(ふたたびさん)のふもとにある洞川教育キャンプ場を舞台に、江戸時代にタイムスリップ!その時代の食事を再現します。洞川にいる山の神様と天気の神様にも会える素敵な分科会ですYO♪ そして、街を目指して山下り!神戸の街を見下ろしながら、マイナスイオンを浴びていただきます!あの風景は、参加しなければみられませんYO!(要項より抜粋)


より大きな地図で 日都青2011神戸大会「山」第2分科会 を表示


「山~山活deござる!!山の神様に会いに行こうや!」ということで、江戸時代の食事作りと山下りを行いました。


報告

熊倉義之・村木佳奈


自然豊かな洞川教育キャンプ場。

江戸時代の食事作り
食事作りは神戸市北区にある洞川キャンプ場にて行いました。

朝8時半に神戸駅に集合し、そこからバスでキャンプ場へ。神戸は都会だし、キャンプ場までは正直かなり遠いのかなと思っていたのですが、意外にもほんのちょっとで到着。

神戸は都会と自然がとても近くて驚きました。

まず最初に調理について説明を受けました。

調理のポイントは、
1.食材は無駄なく使う。
2.火を効率良く使う。
3.仲良く安全に!そして、皆で楽しい昼食を!
ということでした。

ここから、参加者は手分けをして
ご飯チームと
火起こしチームと
具材の下ごしらえチームに
分かれて作業をしました。

←今回ご飯を炊くのに使用した羽釜。

たくさんご飯が炊けます。

※ご飯チームは最初なかなか火をおこせず苦労していたみたいです。

お湯を沸かしたり、
ホイル焼きをしたりで大活躍の七輪たち。

ししゃももこれで直接あぶります。

途中、なかなか小松菜を茹でるお湯が沸かなかったり、調理器具など道具が一部揃ってなかったり、水道からお湯が出ないので手が冷たくなったりで大変でしたが、みんなで協力して食事作りをしました。

で、完成したお昼がこれ


食事のメニューは、羽釜で炊いたご飯=主食と、七輪で作るみそ汁、小松菜のおひたし、ししゃも、鶏肉ときのこのホイル焼き、ゆで卵=副食五品でした。

時間はかかりましたが、みんなで作ったお昼ご飯はとっても美味しかったです。

今回なぜ江戸時代の食事作りを行ったかというと、もったいない精神=「エコライフ」:食生活を中心に江戸時代のエコに学ぶというテーマがあったからです。

私達のエコライフの原点は、文明的に非常に洗練された「江戸時代」であり、その生活の知恵として、羽釜や七輪を使った調理をこの分科会で体験し、火の有難さや、食材の有難さを実感しました。

また、山の神様(と呼ばれる管理人さん)から江戸時代の庶民の暮らしについてお話を伺ったり、参加者が自己紹介のときに「もし自分が江戸時代に生きていたらどんな職業についていたか?」を発表したり、江戸時代的なレクをしたりしながら江戸時代の生活に想いを馳せて、あらためて日本の誇る文化の素晴らしさに気づくことが出来ました。


山活
洞川キャンプ場を後にし、いよいよ山活。再度山(ふたたびさん)を下山します。

スタッフから受け取ったガイドマップを頼りに、先導するリーダーを交代しながら、参加者全員力を合わせて新神戸駅を目指しました。

←左側がガイドマップ、右側が参加要項

最初は登るところもあり、「耐えられるか~!?」と不安な面もありました。

しかしながら、みんなで会話し、美しい景色を見ながら山を下ったので、苦しさはほとんど感じませんでした。

←山下りの様子

美しい貯水池の風景

山から見た神戸の街

洞川キャンプ場出発から約3時間後、無事新神戸駅へ辿り着きました。山下り終了とともにすぐに新神戸駅に着いたので、本当にびっくりしました。

「自然」と「街」がとても近くで共存していることを改めて実感しました。


まとめ

今回、山活を通して第2分科会が感じ取った「I"HUB"コミュニケーション」は以下の3つです。

1つ目は、「あいさつ」。山では、見ず知らずの人ともすれ違う際に「こんにちは」とあいさつを交わします。普段の生活では考えられないことです。この日、私たちは神戸のたくさんの人とコミュニケーションを取ることができました。

2つ目は、「水」。山は水の源であり、私たちに水を供給してくれます。今回登った再度山は「六甲のおいしい水」の水源の一部。遠く離れた地域に住んでいる人にもこの山の水が届いていることを考えると、これも立派なコミュニケーションツールなのではないかと思いました。

3つ目は、「やまびこ」。「ヤッホー」と言えば、「ヤッホー」と返ってくる。本当の「やまびこ」はもちろんのこと、山に登ると、「やまびこ」のように1つ目で挙げたあいさつを交わします。また、山に登るという同一の目標を持っているので、会話も弾みます。


参加の感想

今回、江戸時代の食事に興味を持ち、この第2分科会に参加しましたが、今振り返ってみると、食事はもちろんおいしかったのですが、やはり山活が一番思い出に残っています。

普段、山登りをしませんが、今回登ってみて、空気はいいし、景色はいいし、運動不足解消になるし、楽しいし、知らない人ともコミュニケーションがとれるし、いいことばかりだなぁ、と感じました。…もちろん、筋肉痛にはなったわけですが…。

会話だけでコミュニケーションを図ることも必要ですが、山登りに限らず、何か一緒に目的を持って活動しながらコミュニケーションを図ることで、より深いコミュニケーションが図れるのではないかとこの分科会を通して感じました。


スナップ

人物以外の写真です。山歩きの風景です。


情報リンク

洞川キャンプ場
再度山(ふたたびさん)

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